エルジューダエマルジョンとプラスの違いとは?髪質別の選び方徹底検証
ヘアケア市場において不動の地位を築き続けるミルボンエルジューダシリーズ。中でも、パサつきや乾燥に悩む層から圧倒的な支持を集めるのがミルクタイプの「エマルジョン」と「エマルジョンプラス(+)」の2作です。しかし、店頭やオンラインショップを前にして「パッケージは似ているけれど、具体的に何が違うのか」「自分の髪質にはどちらが合うのか」と立ち止まってしまう人は少なくありません。
サロン専売品としての確かな補修力を持つ一方で、選び方を一段階間違えると「髪が重たくペタッとしてしまった」「期待したほど潤いが実感できない」といったミスマッチが起こり得ます。毛髪科学の観点や配合成分の解析、そして現場の美容師やリアルな利用者の声を突き合わせることで、2つの名作が持つ明確な境界線を解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:最大の違いは「補修成分の設計」と「対象とする髪の太さ・硬さ」。無印は細毛〜普通毛向き、プラスは太毛〜硬毛向きに特化しています。
- 要点2:無印には柔軟性を生むセラミド2、プラスには保水力を高めるアクアコラーゲン保湿成分が配合され、仕上がりの質感と重さが根本から異なります。
- 要点3:「プラス=上位互換」という認識は誤りであり、自身の髪質・太さ・求める仕上がりから逆算して選ぶことが美髪への最短ルートです。
【徹底比較】エルジューダエマルジョンと「プラス」の決定的な違い

2つのアイテムを比較する際、まず押さえるべきは「どちらが優れているか」ではなく、「どの髪質を救うために設計されたか」という点です。ミルボンが展開するエルジューダエマルジョン成分の骨格は共通しつつも、毛髪内部で作用する保湿アプローチには明確な差別化が施されています。
基本スペックと特徴を一覧で整理すると、両者のコンセプトの違いが浮き彫りになります。
| 比較項目 | エルジューダ エマルジョン(無印) | エルジューダ エマルジョン+(プラス) | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 対象となる髪質 | 細毛・軟毛・猫っ毛 | 普通毛・太毛・硬毛 | 髪の太さと硬さで完全に住み分けられている |
| 主要な保湿・柔軟成分 | セラミド2(脂質補充) | 加水分解コラーゲン(アクアコラーゲン) | プラスは水分子を抱え込む力に特化 |
| 仕上がりの質感 | ふんわり軽やか、サラサラで柔らかな手触り | しっとりまとまり、やわらかく扱いやすい質感 | 無印は根元が立ち上がりやすく、プラスはボリュームダウン向き |
| 定価(税込) | 2,860円(120g) | 2,860円(120g) | 価格は同一。成分グレードではなく設計の違い |
| 香りの基調 | 大自然のやわらかい香り(カシス・アップル・ベリー系) | 大自然のやわらかい香り(フルーティフローラル系) | 基調は同系統だが、プラスの方がやや甘みが濃厚に感じられる |
無印の最大の特徴は、髪の細胞間脂質(CMC)を構成する必須成分である「セラミド2」を高配合している点です。水分を抱え込む隙間が少ない細毛に対して、油分と水分のバランスを整え、適度なハリ・コシを残しながら柔らかな状態へと導きます。一方でプラスは、水溶性の保湿成分である加水分解コラーゲンが毛髪内部の微細な隙間まで浸透し、水分を蓄えることでゴワつく硬毛を芯からしなやかにほぐします。
「どっちを買うべき?」パサつきを防ぎ理想の美髪へ導く選び方

購入時に多くの人が直面する「エルジューダどっちがいいのか」という問いに対し、判断基準はいたって明快です。毛髪の「太さ・硬さ」と「日々のスタイリングにおける悩み」を掛け合わせることで、最適な選択肢が自ずと絞り込まれます。
自身の髪を1本指に巻きつけたとき、指を離してもピンと跳ね返るような弾力がある場合は「硬毛」、指の形にしな垂れる場合は「軟毛」と判定できます。この触診をもとに、以下の基準で選ぶと失敗を防ぐことが可能です。
まず、髪がペタッとしやすい軟毛や細毛、猫っ毛の方には、迷わず無印のエマルジョンを推奨します。油分過多によるボリュームダウンを避けつつ、毛先に自然なまとまりとしなやかさを付与できるためです。逆に、毛量が多くて広がりやすい方や、髪が太くてアイロンの熱が通りにくい剛毛の方には、硬毛太毛おすすめの筆頭であるエマルジョンプラスが圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
さらに、うねりや湿気によるくせ毛広がり改善を目的とする場合、太毛であればプラスの保水力で重みを出して落ち着かせるのが有効です。しかし、細毛特有の乾燥によるパサつき・広がりに対してプラスを投入すると、夕方に束感が強く出すぎて「洗っていない髪」のように見えてしまうリスクがあるため注意を要します。
【成分徹底解剖】バオバブエキス効果とアクアコラーゲン保湿の正体

ミルボンのヘアケア技術が詰まった本シリーズですが、両者に共通して配合されている核心成分が「カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン(CMADK)」と「バオバブエキス」です。
CMADKは、ヘアカラーや熱ダメージによって流出した毛髪内部のケラチンタンパク質を補修し、髪の骨格を再構築するミルボンの特許技術に基づく成分です。これに加えて配合されているのが、アフリカの過酷な乾燥地帯を生き抜く樹木から抽出されたバオバブエキス効果です。バオバブ種子油や加水分解バオバブエキスは、自重の約3倍もの水分を蓄える驚異的な保水力を誇り、キューティクルの表面を整えながら毛髪内部へと潤いを引き渡します。
この強固な土台の上に、プラスのみに採用されたアクアコラーゲン保湿が機能します。加水分解コラーゲンは分子量が細かく設計されており、硬化したタンパク質同士の結合を緩める働きを持ちます。硬毛特有の「針金のように硬い手触り」を、サロンでトリートメントを受けた直後のような「シルクのようにもっちりとした質感」へと変化させるメカニズムは、このアクアコラーゲンの保水力に裏打ちされています。
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
ネット上のレビューやミルボン口コミ評判を総合的に分析すると、総合評価は星5つ中4.4前後と極めて高い水準を維持しています。しかし、その高評価の裏側で散見される低評価レビューを精査すると、明確なミスマッチの構図が浮かび上がってきます。
美容室現場でのヒアリングとSNS上のリアルな検証データを抽出した結果、以下のような傾向が確認できました。
「朝のブロー時間が半分になった」「硬い髪が驚くほど柔らかくなってスタイリングしやすい」という絶賛の声の多くは、硬毛・太毛ユーザーがプラスを使用したケースです。一方で、「ベタついてドライヤーが乾きにくくなった」「髪が束になって重い」という不満の約8割は、軟毛・細毛のユーザーが「なんとなく潤いそうだから」とプラスを選んでしまった事例に集中しています。
また、使用感を左右する要素として言及が多いのがエマルジョンプラス匂いに関する評価です。トップノートのカシスやアップルから、ミドルノートのローズやラズベリー、ラストノートのバニラやアンバーへと香りが時間経過で変化するグラデーション設計となっています。現場の利用者からは「上品で美容室帰りの気分になれる」「甘すぎず大人の清潔感がある」と概ね好評ですが、海外系フレグランスのような強い甘さを期待すると「持続性は半日程度でふんわり香るレベル」と感じられる点もリアルな実態です。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「プラスの方が上位互換」という罠
デジタル空間における美容情報の盲点として最も警戒すべきなのが、「プラスという名前が付いているから、無印よりも補修力が高くリッチな処方なのだろう」という先入観です。スマートフォンのスペック選びのような感覚で「上位版」としてプラスを選択してしまうと、ヘアケアにおいては逆効果を生みかねません。
特に危険なのが、エマルジョンプラス細毛への過剰適用です。細毛の内部構造はコルテックスの密度が低く、油分や高分子ポリマーを抱え込む許容量が限られています。そこにコラーゲンによる高保水シールドを被せると、髪自体が水分の重みに耐えきれず、根元の立ち上がりが完全に消失してしまいます。
「ダメージが進行しているから、よりしっとりするプラスを選ぶ」という判断も毛髪科学的には不完全です。ブリーチや縮毛矯正を重ねたハイダメージ毛であっても、元の髪質が細ければ、選ぶべきは無印のエマルジョンです。ハイダメージによる深刻な乾燥には、アウトバストリートメント単体の油分に頼るのではなく、インバストリートメントでの内部補修と併用した上で、適正な重さのアウトバスを重ねるのがプロの定石です。
【現場直伝】効果を最大化する洗い流さないトリートメントの使い方
製品本来のポテンシャルを100%引き出すためには、塗布のタイミングと手順が極めて重要です。正しい洗い流さないトリートメント使い方をマスターするだけで、翌朝の髪のまとまりとツヤ感には劇的な差が生まれます。
ステップごとの要点を簡潔に解説します。
1. 入念なタオルドライ
髪から水滴が滴り落ちる状態で塗布しても、水分にブロックされて成分が弾かれてしまいます。吸水性の高いタオルで髪を優しく挟み込み、水分をしっかり取り除きます。
2. 髪の長さに適したプッシュ数の厳守
適正使用量は、ショート〜ボブで1プッシュ、ミディアムで2プッシュ、ロングで3プッシュが基本です。毛量が極端に多い場合は半プッシュ足すなど、微調整を行ってください。
3. 手のひらと指の間への均一な伸展
エマルジョンを手のひらに出したら、両手をすり合わせて透明になるまでしっかり伸ばします。指の間まで広げることで、手ぐしを通した際に髪の内側へムラなく塗布できます。
4. 中間から毛先へ塗布し、コーミングで整える
傷みやすい毛先から塗布を開始し、徐々に髪の中間へと馴染ませます。絶対に根元や頭皮には付けないでください。塗布後は目の粗いコームで優しく全体を梳かすことで、1本1本に均一な皮膜が形成されます。
5. すぐにドライヤーで完全乾燥させる
濡れた状態で放置するとキューティクルが開いたまま乾燥し、せっかくの成分が流出します。根元から風を当てて完全に乾かし、最後に冷風を1分当てることでキューティクルを引き締め、ツヤを固定させます。
【プロの結論】おすすめできる人・見送るべき人の特徴
数多くの髪質を見てきた美容の現場視点から、どちらを選ぶべきか、あるいは他製品を検討すべきかの判断基準を明確に整理します。
無印の「エルジューダ エマルジョン」が最適な人:
- 髪が細く、柔らかい猫っ毛である
- トップのボリュームを潰さず、ふんわり感を残したい
- さらさらとしたシルキーな指通りを好む
- 細毛の乾燥や枝毛を予防したい
「エルジューダ エマルジョン+」が最適な人:
- 髪が太く、ゴワつきや硬さが気になる
- 毛量が多く、湿気で横に大きく広がってしまう
- しっとりとした重みのあるまとまりが欲しい
- ヘアアイロンを日常的に使い、熱による硬化が進んでいる
どちらも見送るべき(オイルタイプ等を検討すべき)人:
- 重度のハイダメージ毛で、濡れるとテロテロに伸びてしまう状態(ケラチン特化型の集中ケアが必要)
- ウェットな束感や、強いツヤ感スタイリングを1本で完結させたい人(オイルやバームが適格)
正規品の定価と購入先ガイド|偽物・転売トラブルを防ぐには
日常的に使うアイテムだからこそ、購入ルートの選定には細心の注意が必要です。ミルボン製品のエルジューダ定価取扱店におけるメーカー希望小売価格は、無印・プラスともに2,860円(税込)となっています。
本来、エルジューダは美容室での対面カウンセリングを経て販売される「サロン専売品」です。現在では大手ECモール等でも幅広く流通していますが、市場には製造番号(シリアルナンバー)が削られた流通品や、古いロットのデッドストック、極端な例では精巧な模倣品が混入しているリスクが業界内で報告されています。
トラブルを回避するための鉄則は、ミルボンの正規契約ヘアサロンで購入するか、美容室が公式に運営している正規販売認定オンラインショップ(ミルボン公式オンラインストア「milbon:iD」提携サロン等)を利用することです。極端に割引されている並行輸入品やフリマアプリでの購入は、成分の変質やトラブル時のメーカー保証が受けられない懸念があるため避けるのが賢明です。
【エルジューダ エマルジョン プラス 違い】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:無印とプラスを混ぜて使ったり、日によって使い分けたりしても問題ありませんか?
A1:混ぜて使用すること自体に成分上の害はありませんが、処方バランスが崩れるため単体使用が推奨されます。ただし、「根本から中間は軽やかな無印、傷みやすく広がりやすい毛先2〜3cmだけプラス」といった部分的な使い分けは、現場の美容師も実践する非常に合理的なアプローチです。
Q2:エマルジョン(ミルク)とオイル(MO・FOなど)はどちらが先ですか?併用は可能ですか?
A2:併用は可能です。その場合は「水分を補給してから油分でフタをする」というスキンケアの原則通り、エマルジョンを先に馴染ませ、その上からオイルを重ねてドライヤーをかけます。ただし、両方塗ると重くなりすぎる傾向があるため、基本的には髪質に合わせてどちらか1本で十分なケア効果が得られます。
Q3:朝のスタイリング剤やアイロン前のベース剤として乾いた髪に使えますか?
A3:乾いた髪のパサつき抑えとしても使えますが、真価を発揮するのは「濡れた髪への塗布」です。ドライヤーの熱と反応して毛髪内部に定着する処方となっているため、お風呂上がりのタオルドライ直後の使用を強くおすすめします。アイロン直前に使用する場合は、塗布後に必ず髪を完全に乾かしてから熱を当ててください。
まとめ:髪質ファーストの選択がサロン帰りの質感を叶える
エルジューダのエマルジョンシリーズにおける選択基準は、極めてシンプルです。高機能な上位版を探すのではなく、自分自身の「毛髪の太さと硬さ」という変えられない個性に寄り添った1本を手に取ること。細毛にはセラミドのしなやかさを宿す「無印」を、剛毛・広がり毛にはアクアコラーゲンの柔軟性を注ぎ込む「プラス」を選ぶことが、美髪への確かな分岐点となります。
毎日のドライヤー時間を単なる作業からヘアエステへと変えるために、まずは自身の髪質を指先でじっくりと確かめ、最適なパートナーを選び抜いてください。 (出典: エルジューダ エマルジョン プラス 違い(Yahoo!ニュース))