プリキュアゴリラとは?FUJIWARA原西の神回と公式設定の真相
2004年の誕生から20年以上の歳月を経て、国民的コンテンツとして世代を超え愛され続ける『プリキュア』シリーズ。その華麗で力強い歴史のなかで、インターネット上のコミュニティやSNSで定期的に急上昇ワードとして浮上する謎めいた存在があります。それが「プリキュアゴリラ」(劇中名:キュアゴリラ)です。
「歴代プリキュアに本当にゴリラがいるのか?」「ネット上のコラージュ画像や都市伝説ではないのか?」と疑問を抱く方も少なくありません。しかし驚くべきことに、これはファンによる二次創作ではなく、東映アニメーション制作のテレビアニメ本編に堂々と登場した公式の劇中シーンに端を発しています。本稿では、お笑いコンビ・FUJIWARAの原西孝幸さんが巻き起こした伝説の神回から、公式設定の真相、そして令和の現在に至るまで語り継がれるファンの熱狂的な反応まで、一次情報をもとに徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「プリキュアゴリラ(キュアゴリラ)」の元ネタは、2012年放送の『スマイルプリキュア!』第17話に本人役で出演したFUJIWARA原西孝幸さんの劇中変身パロディ。
- 要点2:公式の戦士(正史のプリキュア)としてはカウントされないものの、東映アニメーションのアニメ本編内で本人が名乗りを上げた公式公認のギャグ演出である。
- 要点3:原西さんの並々ならぬ「プリキュア愛」が制作陣やファンに深く認知されていたため、炎上することなくシリーズ屈指の「愛されレジェンド回」として定着している。
【元ネタと登場回】キュアゴリラはなぜ生まれたのか?衝撃の第17話をプレイバック

「プリキュアゴリラ」という強烈なワードの正確な名称は「キュアゴリラ」です。この伝説が生み出されたのは、2012年5月27日に放送された『スマイルプリキュア!』の第17話「富士山!FUJIWARAとうそっぷの花?!」でした。
同エピソードでは、お笑いコンビのFUJIWARA(原西孝幸さん・藤本敏史さん)が本人役のゲスト声優として作中にアニメキャラとして登場。京都から修学旅行で訪れていた主人公・星空みゆき(キュアハッピー)たちと、テレビ番組のロケ先である富士山麓で遭遇するという導入から物語が展開します。
事件が起きたのは、敵幹部であるマジョリーナが放った怪物「アカンベェ」が出現したクライマックスの戦闘シーンです。プリキュアたちが変身アイテムであるスマイルパクトを落としてしまい、絶体絶命の危機に陥ったその瞬間、みゆきたちを守る時間を稼ぐため、原西さんがアカンベェの前に立ちはだかりました。そこで放たれたのが、アニメ史に刻まれる以下の変身名乗りです。
「ナチュラルパワーは野性の力! 荒ぶる心の叫びを聞け! キュアゴリラ!」
自身の持ちネタであるゴリラのモノマネを完璧に融合させ、シリーズ特有の華麗なカメラアングルと決めポーズを完全再現したこの名乗りは、視聴者の度肝を抜きました。直後に相方の藤本さんから「本物ちゃうやろ!」と鋭いツッコミが入り、アカンベェもズッコケて隙が生まれるという、見事なコメディリリーフとして成立しています。

公式設定の真相を徹底検証|キュアゴリラは「歴代プリキュア」に含まれるのか?

ネット上でしばしば議論されるのが、「キュアゴリラは公式設定の歴代プリキュアに含まれるのか」という疑問です。結論から言えば、「テレビアニメ本編で公式に描かれたシーンであるが、歴代の正規プリキュア戦士(正史)には含まれない」というのが明確な事実です。
東映アニメーションおよびバンダイが定義する公式プリキュアの基準は極めて厳格であり、玩具展開、公式サイトのキャラクター図鑑、映画等でのオールスターズとしての登場有無によって厳格に管理されています。キュアゴリラがどのような位置づけにあるのか、客観的な比較データをもとに整理しました。
| 項目 | キュアゴリラ(原西孝幸) | 一般的な歴代プリキュア戦士 | 編集部の見解・位置づけ |
|---|---|---|---|
| 登場エピソード | 『スマイルプリキュア!』第17話 | 各シリーズ全編(通年) | 単発のゲスト回・ギャグパート |
| 変身アイテム・能力 | なし(生身のネタとポーズのみ) | 専用変身アイテム・妖精の力 | 超常的な戦闘能力は持たない |
| 公式戦士カウント | 対象外(非公式枠) | 公式ナンバリング対象 | 公式記録上は「一般人による名乗り」 |
| 関連映画への関与 | 『映画 プリキュアオールスターズNS』応援隊長 | クロスオーバー作品へ戦士として参戦 | 広報宣伝大使・ゲスト声優の立ち位置 |
| ファンの認知度 | カルト的人気(認知度90%超※) | 標準的なヒーロー認知 | 「史上最も愛された番外戦士」と評される |
※コアファンコミュニティおよびSNS言及調査に基づく編集部推定値。
2023年に『ひろがるスカイ!プリキュア』でシリーズ初のレギュラー男子プリキュアである「キュアウィング(夕凪ツバサ)」が登場した際、X(旧Twitter)では「初の男子プリキュア」というトピックに対して「キュアゴリラが先だったのでは?」「原西さんがついに報われた」といった投稿が殺到し、日本のトレンド上位を席巻しました。公式な戦士ではないと誰もが理解していながらも、ファンの心には「実質的な先駆者」として深く刻まれているのです。
FUJIWARA原西孝幸の「筋金入りプリキュア愛」と映画出演の舞台裏
なぜ、一介のお笑い芸人のパロディがここまでリスペクトされ、アニメ本編に採用されるに至ったのでしょうか。その背景には、原西孝幸さんの並外れたプリキュア愛と真摯なリスペクトが存在します。
原西さんは、娘さんと一緒に番組を観始めたことをきっかけに作品の魅力に没入。バラエティ番組『アメトーーク!』などで「プリキュア芸人」として出演した際には、歴代の変身ダンスや決めポーズのキレを完璧に再現し、作品のテーマ性や戦闘作画の素晴らしさを熱弁してスタジオと視聴者を圧倒しました。ビジネスライクな宣伝タレントとは一線を画す、その純粋で熱烈なオタク的探求心は、制作現場の東映アニメーション関係者にも伝わっていたと当時の制作スタッフインタビューなどで語られています。
その結果、2012年公開の『映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち』ではFUJIWARAの2人が公式応援隊長に就任し、映画本編にもゲストキャラクターとして声優出演を果たしました。劇場版のプロモーション活動を経て、テレビ本編の第17話へと繋がっていったという制作の経緯があります。
現場スタッフや声優陣も原西さんの熱量に敬意を払っており、単なる番組のタイアップ企画を超えて「作品を心から愛してくれるファンへの公式からの最大級のファンサービス」としてキュアゴリラは映像化されたのです。

【実態検証】歴代ファンとネットの反応|なぜ10年以上愛され続けるのか
通常、女児向けアニメに実在のお笑い芸人が本人役で登場し、ヒーローの名乗りをパロディ化した場合、「作品の世界観を壊された」としてファンから反発を受けるリスクが極めて高いと言えます。しかし、キュアゴリラに関しては、放送当時から現在に至るまでネガティブな批判が驚くほど見られません。
SNSやネット掲示板、Q&Aサイトに蓄積されたファンの声を検証すると、愛され続ける理由として以下の3点が浮き彫りになります。
- 変身バンクと名乗りの完成度の高さ:「荒ぶる心の叫びを聞け!」というフレーズの語感の良さと、原西さんのキレのある動きがアニメーションの演出として純粋にクオリティが高かった点。
- 仲間を守るための行動だったというストーリー性:ただ目立ちたいだけのギャグではなく、「変身できないプリキュアを体を張って庇う」という、極めてプリキュア精神に則った動機であった点。
- 藤本さんのツッコミによる作品世界の維持:「本物ちゃうやろ!」と即座にツッコミが入ることで、世界観の境界線が崩壊せず、健全なコメディとして綺麗に完結した点。
ネット上の反応を見ても、「名乗り口上が完璧すぎて今でも脳内再生できる」「歴代で一番笑った神回」「プリキュアのピンチに生身で立ち向かった勇敢な男」といった好意的なレビューが圧倒的多数を占めています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解を正す
インターネット上で「プリキュアゴリラ」を検索する際、いくつかの典型的な誤解が見受けられます。メディアリテラシーの観点から、これらを有識者目線で正しく整理します。
誤解①:「公式から怒られて黒歴史になった?」
これは完全な事実無根です。東映アニメーションの公式シナリオとして正式に制作されており、映像ソフト(Blu-ray/DVD)や配信プラットフォームでも一切カットされることなく現在もそのまま視聴可能です。また、後年の関連番組や周年イベントでも、原西さんのプリキュア愛は公式側から度々好意的に取り上げられています。
誤解②:「映画プリキュアオールスターズでキュアゴリラに変身した?」
記憶の混同による誤解です。原西さんがキュアゴリラとして名乗りを披露したのはテレビアニメ『スマイルプリキュア!』第17話のみです。映画『プリキュアオールスターズNewStage』では、横浜みなとみらいの街に現れる一般市民の役として声優出演しており、キュアゴリラの名乗りシーンはありません。
- 『スマイルプリキュア!』特有の痛快なハイテンションギャグ回を楽しみたい人
- 原西孝幸さんの卓越したギャグセンスとプリキュアへの情熱を体感したい人
- シリアスな戦闘だけでなく、日常のパロディ回を許容できるアニメファン
【プロの結論】サブカルチャー受容と公式パロディが成立した文化的背景
メディア論およびファンダムカルチャーの視点から分析すると、キュアゴリラという現象は「送り手(制作側)と受け手(ファン)の健全な信頼関係」が生んだ奇跡的な調和と言えます。
通常、子ども向け長期シリーズにおける芸能人コラボレーションは、商業主義的な違和感を生みがちです。しかし原西さんの場合、作品に対する徹底的な理解と謙虚なリスペクトという「心理的バウンダリー(境界線)」を弁えていました。作品を茶化すのではなく、作品の美学を熟知したうえで、自らの芸人としての身体性を投げ打って表現したからこそ、視聴者はそこに「愛」を感じ取り、受け入れたのです。
公式側が愛あるパロディを懐深く許容し、それをファンが「公認の逸脱」として共有して楽しむ。この文化的土壌こそが、プリキュアというIPが20年以上にわたって硬直化せず、幅広い層から支持され続ける柔軟な強さの源泉であると言えます。
【プリキュアゴリラ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:キュアゴリラの変身シーンはどのアニメ配信サービスで見られますか?
A1:『スマイルプリキュア!』を取り扱っている主要な定額制動画配信サービス(東映アニメチャンネル、U-NEXT、DMM TV、Amazonプライム・ビデオなど)にて、第17話「富士山!FUJIWARAとうそっぷの花?!」を視聴することで現在も確認できます。
Q2:キュアゴリラの玩具や公式グッズは発売されていますか?
A2:公式グッズとしての単独商品化は行われていません。キュアゴリラはあくまで劇中のギャグシーンとしての名乗りであり、正規の変身ヒーローではないため、バンダイ等からのフィギュアや変身アイテムなどの商品展開は存在しません。
Q3:なぜ「ゴリラ」というモチーフになったのですか?
A3:FUJIWARA原西さんの代表的な一発ギャグの一つである「ゴリラのモノマネ」をそのままプリキュアの名乗り口上に転用したためです。「野生の力」「荒ぶる心の叫び」というフレーズも、原西さんの野生味あふれる芸風に合わせた特別な脚本として書き下ろされました。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
「プリキュアゴリラ」は、単なるネットミームや一過性の笑い話ではなく、作品を愛する芸能人の情熱と、それを受け止めた制作陣の遊び心、そして温かく見守ったファンコミュニティが生み出した『プリキュア』史に残る幸福なコラボレーションの象徴です。
2026年を迎えた現在も、新たな男性プリキュアの登場やシリーズの節目を迎えるたびに、キュアゴリラの名は笑顔とともに語り継がれています。「プリキュアゴリラって何?」と興味を持った方は、ぜひ『スマイルプリキュア!』第17話をその目で鑑賞してみてください。そこには、爆笑の奥にある本物のプリキュア精神と、エンターテインメントの真髄が詰まっています。 (出典: プリキュアゴリラ(Yahoo!ニュース))